婚姻費用調停を申し立てた経験のある方にインタビューをさせていただきました。
今回は第2弾となります。
第一弾はこちら↓
もくじ
離婚調停と婚姻費用調停を同時に申し立てた妻、ヒトミさん
お２人目は、すでにまでに離婚を成立されているヒトミさん。
現在3才半になるお子さんがいらっしゃいます。
ヒトミさんが離婚調停を婚姻費用調停を申し立てた経緯をお聞きしました。
調停を申し立てたときは、育児休業中でした。元ご主人もストレスなどの理由で休業中でした。
別居に至った経緯と、離婚を決意した理由
数ヶ月経っても状況が変わらず、子供を育てる環境ではないと考え、2017年1月から別居開始しました。
また、ご主人の借金も発覚してしまい…2017年8月に離婚調停申し立てと共に婚費調停も申し立てました。
当時、元ご主人は仕事のストレスなどもあり、仕事へいけないようになってしまい、心療内科を受診したところADHDであることが判明。
産後間もない赤ちゃんの子育てを考えると、難しいと判断。
発達障害のあるご主人を見捨てたと思われるのかな…と、当時とても悩まれたそうです。
離婚調停・婚姻費用調停の流れ
ーー調停の流れを教えていただけますか？
2017年8月、わたしが離婚・婚姻費用調停を申し立てたため、相手方から面会交流調停を申し立てられました。
弁護士さんはネットで探し、法テラスの制度を使い依頼しました。
元ご主人は離婚に反対だったため、離婚の話し合いは進まず、主に面会交流と婚姻費用の話し合いとなったとのこと。
婚姻費用は算定表通りの請求を出し、算定表の最低ラインの金額を支払うと決定。
（元ご主人は、調停中に自己破産しており、ご自身の生活費で精一杯だった様子）
正直、ダメ元での申し立てではありました。
弁護士さんからは、『夫が復職してからの申し立ての方が、収入が増えるので婚姻費用も有利』と言われていたそうですが、
婚姻費用は申し立て時にさかのぼって、支払い義務が発生することもあり、『少額でも構わない』という思いで、早めに調停を申し立てたとのこと。
しかし、離婚成立までの１年と２ヶ月の間、６回しか支払いがされませんでした。
支払い期日を遅れることもしばしばで…
その後、夫側が
『離婚に応じるので、婚姻費用の取り下げをして欲しい』という条件を出してきたとのこと。
相手方の提示してきた養育費が婚姻費用と同額だったため、婚姻費用の取り下げに応じ、2019年2月に離婚を成立させました。
2017年1月から別居
2017年8月ヒトミさんが、離婚調停・婚姻費用調停を申し立て
2017年12月婚姻費用の支払いが始まる
2019年2月に離婚成立
複数の調停が同時にある場合は、どのように行われるのか？
ーーヒトミさんの場合、離婚調停・婚姻費用調停・面会交流調停の３つの調停を行ったとのことなんですが、同時の調停ってどのように行われるのでしょうか？
本来、調停は、相手方の住所地のある家庭裁判所で行われます。
離婚調停・婚姻費用調停を申し立てたのはヒトミさん。
面会交流調停を申し立てたのはご主人。
基本的には、面会交流調停に関してはヒトミさんの住所地のある裁判所で行うことになるのですが、
既に離婚と婚費の調停をあちらの裁判所で行っていたので、調停委員の方に面会交流調停をどちらで行うか確認されたとのこと。
すでに、離婚調停・婚姻費用調停は開始されていたため、面会交流調停だけを別の裁判所で行うのは手間であるため、３つの調停すべてご主人の住所地の裁判所で行ったということです。
私の場合は、夫側が離婚に反対しているので、主に婚姻費用と面会交流の話し合いがどんどん進んでいきました。
同じ場で、３つの調停に関する内容はできるのですが、相手方の返事次第で、どの話し合いがメインになるか…っていう感じでしたよ。
婚姻費用調停をこれからされる方へのアドバイス
ーーこれから、婚姻費用調停をされる方にアドバイスをお願いします！
弁護士に依頼した際、申し立て１つにつき着手金が発生しました。
離婚と婚姻費用の申し立てだと、２つの事件として、扱われます。
ですから、弁護士を立てずに自分で申し立てをしてみるのも、ありだと思います。
離婚成立までの間、明らかに自分の方が収入が低い場合、恐らく相手方に婚費の支払い義務が発生するでしょうから、
婚費請求から離婚成立までの期間が長ければ、相手方の支払いが増えるので、それを離婚の成立に利用するのも手かなと思います。
相手方に“無駄な出費(婚費の支払い)が増えるのであれば早く離婚を成立させたい“と思わせるといった感じです…
（ヒトミさんの場合は、ご主人が休業中だった）
私の場合は、審判移行しようとした矢先、相手先が離婚に応じるとのことだったので、婚姻費用を諦め、離婚を成立させましたが。
まず、婚姻費用で悩んだら依頼するかどうかは別にして、
弁護士さんにご相談してみるのをおすすめします。
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不倫解決の第一歩はまず、証拠の取得からだと考えています。
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